教育専門部会の活動方針と活動計画
教育専門部会長 市村 洋
■ 設置趣旨
情報は,機械情報<社会情報<生命情報の階層構造からなる*と言われています。M2Mは,機械情報(センサ情報)を手段として用い,社会情報・生命情報を扱っています。
パソコンが出現して30数年。情報化社会の基盤は教育から。それを受けて中学・高校における教科「情報」も定着し,大学においても理工系でない各種専門家養成(例えば幼稚園教諭や保育士養成)において「情報処理演習」は必須となっています。いずれ教科「M2M/IoTシステム」も「情報」,「情報処理演習」と同様に,中学・高校,そして高専・大学の教科となってゆくと思われます。
教育専門部会はそのことを視野に入れて活動しています。
*西垣通著:基礎情報学 生命から社会へ,NTT出版(2004.02).
続基礎情報学 「生命的組織」のために,NTT出版(2008.12).
■ 活動方針
以上の設置趣旨に基づいて教育専門部会の活動方針は次の通りです。
- 教育編M2M/IoTプロタイピングシステムの更なる充実と普及
文系
非ICT理工系
ICT理工系
の各教育編プロトタイピングシステムを活用してM2M/IoT活用学生実験・応用研究
の実践を推進し,M2M/IoTの事例財産を集積しそれらを公開する。
- 教育専門部会セミナーの開催継続,参加校及び参加者増そして内容充実
- セミナーの「場」を縁として産学公連携研究・開発の更なる推進
■ トピックス
- M2M/IoT活用高齢糖尿病患者の重症化を予防する在宅インスリン療法見守りシステムの発表(2014.04.19)
- M2M/IoT活用水耕栽培システムの発表(2015.04.18)
- M2M/IoT-Drone活用農作物鳥獣被害対策システムの発表(2015.04.18)
- 産学連携「M2Mプロトタイプシステム構築」研究定例打合せ風景(2015.07.08)
■ 活動実績
- 2011年度~2015年度の教育専門部会セミナーの実績は下記の通りです。
- 教育専門部会セミナーの「場」を介して,下記の産学公プロジェクトが実を結んでいます。
- 高齢者のインスリン注射遠隔見守りシステムの開発
創価女子短大-千葉県立東金病院-(株)HIRO ICT研究所で開始(2013年8月~) - 中小企業技術者養成のM2M/IoTプロタイピング工房
さいたま市-芝浦工業大学・大宮キャンパス-M2M研究会(教育専門部会) で実施(2014年10月~) - 卒論・修論研究の産学連携支援
- JSPS科研費15K00929 (2015年度~2017年度)
外部センサー接続型携帯端末を用いて利用者自らが課題解決を行う教育システムの開発
の採択(連携研究者・研究協力者として)に基づき,「M2Mプロトタイプシステム構築」研究が,
芝浦工業大学 大宮キャンパス・豊洲キャンパス-M2M研究会(教育・技術・学術各専門部会)で開始されました(2015年06月~)。 - M2M/IoT活用水耕栽培システム開発を契機として,「農地土壌の分析」研究が某高専-某企業-M2M研究会(教育専門部会)で開始されました(2015年06月~)。
- JSPS科研費15K00929 (2015年度~2017年度)
- 高齢者のインスリン注射遠隔見守りシステムの開発