技術専門部会の活動方針と活動計画
技術専門部会長 清尾 克彦
■ 設置趣旨
M2M/IoTシステムは、センサとアクチュエータが接続されたデバイスやゲートウェイを取り扱う組込み技術、エリアネットワークやアクセス/コアネットワークを扱うネットワーク技術、サーバにセンサからのデータを蓄積し分析してサービスを提供するクラウドコンピューティング技術(AIを含む)、人間との接点になるモバイルコンピューティング技術、安全・安心なシステムを提供するセキュリティ技術などを組み合わせて実現される複雑系システムです。このようなM2M/IoTシステムを実現していくためには、構成するキーとなる技術の理解を深め、容易にプロトタイピングを行い評価できるオープンなプラットフォームの構築が必要となります。技術専門部会では、M2M/IoTシステムのキーとなる技術について会員間で情報交換・相互啓発を行うなかで技術レベルの向上を図り、プラットフォームとなるプロトタイプシステム/デモシステムを提供することで、教育分野やビジネス分野での展開を促進し、M2M/IoTシステムの発展に貢献していきます。
■ 活動方針
M2M/IoTシステムに関する最新動向・応用事例・標準化状況などについて、会員や著名な有識者による講演会やセミナーにより、情報交換を行います。講演の内容については、ホームページにおいて公開し共有化を図ります。
M2M/IoTシステムを構成するキーとなる技術について、会員間で情報交換を行い、技術レベルの向上を図り、その成果をHPにおいて公開し共有化を図ります。また、必要に応じて講習会を開催します。
M2M/IoTシステムのオープンなプラットフォーム(プロトタイピングシステム/デモシステム)を開発し、仕様書、説明書、ソースコード等を公開することにより、教育分野やビジネス分野での展開を促進します。また、これらの成果物を活用して普及活動(講習会など)を行います。
■ トピックス
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M2Mシステム構築法とプロトタイプシステム/デモシステムの公開
<趣旨>
アイディア創出には,M2Mプロトタイプの構築が効果的
2種類のプロトタイプの構築手法を開発
①教育編
大学・高専の学生を主対象。M2Mの教育が目的
②システム/研究編
企業技術者のM2Mシステム構築や研究者の課題発掘が目的
<公開物>基本仕様書、構築手順書、プログラムサンプル
M2M研究会会員の方に下記のページより公開
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p style=”padding-left: 30px;”>https://www.m2msg.org/?p=2942
教育用プロトタイプシステムの全体像
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第9回専門部会セミナー(技術専門部会、ビジネス応用専門部会共催)
2014年9月27日(土) 13:00~17:00、鎌倉芸術館集会室
【特別講演】 ICTを活用した安全・安心な街づくり-長野県塩尻市における実績をふまえて- |
信州大学工学部 総合情報センター長・教授 不破 泰氏 |
災害が発生したときには、各地域でどのような被害が出ているのか住民は無事であるのかという被害情報を確実に収集することと、避難指示等の災害情報を住民に確実に伝えることが重要である。災害情報の確実な収集を行うためには、大規模災害発生時に起きる電源の喪失、通信回線の切断、通信装置の被災等様々な事に対応できる高い耐災害性を有するセンサーネットワークシステムが必要である。そして、このセンサーネットワークはこの災害に耐える機能だけではなく、危険が生じる可能性がある場所に短時間に容易に敷設できる災害に柔軟に対応できる機能も必要である。我々は、このことを実現するICTシステムのあり方について、2004年に発生した中越地震を機に研究を開始し、その成果を長野県塩尻市において事業化している。本発表ではこの取組について述べる。 災害情報を住民に確実に知らせる機能については、我々はこの機能を通信にのみ頼る事には耐災害性からも無理があると考え、放送機能の活用も考えた新たな災害情報伝達システムを信州大学松本キャンパスと長野県塩尻市に設置し、運用を開始した。本発表ではこのことについても述べる。 |
【特別講演】 福祉機器開発研究の動向-情報ロボット技術による生活支援福祉機器システムの開発- |
国立障害者リハビリテーションセンター研究所福祉機器開発部 部長 井上 剛伸氏 |
ICTやIRTなど、技術の進歩がめざましい昨今、このような技術を障害のある方々に役立てるための研究開発も活発に行われている。本講演では、技術のみに特化せずに、利用者や利用される環境を考慮した、真に役立つ福祉機器の開発について、当研究所での取り組みを中心に概説する。キーワードは、フィールド・ベースト・イノベーション。利用者の思いをいかに抽出し、それを形にしていくか。利用効果をどのように表現するか。社会基盤として、どのようなことが必要になるのか。幅広い視点から福祉機器にフォーカスを当てたお話しができればと思っている。 |
【講演】 M2M海外動向とバレイキャンパス社の取り組み |
米国VCI,VCJ(Japan)社社長、M2M研究会副理事長 飯田 秀正 |
米国に端を発したM2M(IoT)は今や世界的なビジネス、技術トレンドとして世界に広がりをみせ各国でその実用化がはじまっている。米国での実例を紹介するとともに米国および日本に会社を置くバレイキャンパスグループの取り組みの一端を紹介する。特にシリコンバレーにて毎年実施している学生及び社会人のM2M研修についても触れる。 |
【M2M研究会報告】 M2Mシステム構築法とプロトタイピングの紹介 |
M2M研究会教育専門部会 大江 信宏、M2M研究会理事・技術専門部会 岡崎 正一 |
M2Mシステムは、センサからクラウドまで幅広い技術を活用したシステムであり、様々な利用、活用が考えられる。M2M研究会では、その構築、利用、技術開発の促進を図るとともに、システム構築法を提唱しかつそのプロトタイピングを体験してもらうことにより、潜在的なニーズの掘り起こしや、新しいアイデアの創出を図ろうと考えている。構築法には教育用とビジネス/研究用とがあり、それぞれの狙い、環境、対象、具体的方法について紹介する。 |
【パネルディスカッション】 ニッチ市場向けM2Mシステム |
モデレータ:M2M研究会理事・ビジネス応用専門部会長・HIRO ICT社社長 樋口 雅宏 パネラー(順不動):株式会社チノー 鄭 立氏、bbc株式会社/ベース株式会社 杜 頴富氏、 ㈱四国総合研究所 中西 美一氏、HIRO ICT社/M2M研究会 渡辺 透、 サイバー大学/M2M研究会 清尾 克彦 |
このパネルディスカッションでは、プラットフォームやセンサネットワーク等の専門家、各種のM2Mシステムを開発されている方々にお集まり戴き、ニッチ市場向けのM2Mシステムを紹介していただく。また、多種類の機器が存在するスマートアグリ、ヘルスケア分野、運輸業などのニーズに基づくニッチなシステムの考え方を整理する。 |
■ 活動実績
- M2Mシステム構築法とプロトタイプ第2弾
(第1版:教育編非IT理工系編、IT理工系編)公開
2015年6月17日 - M2Mシステム構築法とプロトタイプ第1弾
(第1版:教育編、システム編)公開
2014年9月27日 - 第9回専門部会セミナー(技術専門部会、ビジネス応用専門部会共催)
-「特別講演」と「M2Mシステム構築法とプロトタイピング紹介」-、
2014年9月27日(土)、13:00~17:00 鎌倉芸術館集会室、参加者68名- 「ICTを活用した安全・安心な街づくり-長野県塩尻市における実績をふまえて-」
:信州大学工学部 総合情報センター長・教授 不破 泰氏 - 「福祉機器開発研究の動向-情報ロボット技術による生活支援福祉機器システムの開発-」
:国立障害者リハビリテーションセンター研究所福祉機器開発部 部長 井上 剛伸氏
「M2M海外動向とバレイキャンパス社の取り組み」
:米国VCI,VCJ(Japan)社社長、M2M研究会副理事長 飯田 秀正
「M2Mシステム構築法とプロトタイピングの紹介」
:M2M研究会教育専門部会 大江 信宏、M2M研究会理事・技術専門部会 岡崎 正一 - パネルディスカッション「ニッチ市場向けM2Mシステム」
:モデレータ:M2M研究会理事・ビジネス応用専門部会長・HIRO ICT社社長 樋口 雅宏
パネラー(順不動):- 株式会社チノー 鄭 立氏
- bbc株式会社/ベース株式会社 杜 頴富氏
- ㈱四国総合研究所 中西 美一氏
- HIRO ICT社/M2M研究会 渡辺 透
- サイバー大学/M2M研究会 清尾 克彦
- 「ICTを活用した安全・安心な街づくり-長野県塩尻市における実績をふまえて-」
- 第7回専門部会セミナー(技術専門部会、ビジネス応用専門部会共催)
-M2Mの最新動向と応用事例-、2013年10月19日(土)、13:00~17:00
鎌倉芸術館集会室、参加者60名- 「M2M分野への適用拡大をめざすデータ統合基盤サービスのご紹介」
:日立製作所 情報・通信システム社 ITプラットフォーム事業部 ソフトウェア開発本部
ビッグデータソリューション部 主任技師 田村 公孝氏 - 「ボディエリアネットワークとヘルスケアM2Mの利用と国際標準化」
:(独)情報通信研究機構 国際推進部門標準化推進室 マネージャー 黒田 正博氏 - 「ウェブ社会からファブ社会へ」
:慶応義塾大学環境情報学部 准教授、ファブラボジャパンファウンダー 田中 浩也氏 - M2M研究会会員紹介
- ベース株式会社 執行役員 杜頴富 氏
- ロコス株式会社 代表取締役 青野正幸 氏
- 「3Gシールドアライアンスの紹介」
:NPO法人3Gシールドアライアンス 代表理事 高本孝頼 氏 - 「VCJ社によるM2Mシステム応用事例の紹介」
:NPO法人M2M研究会副理事長 バレー・キャンパス・ジャパン社 社長 飯田秀正 - 「M2Mクラウドプロトタイプ開発の活動紹介」
:NPO法人M2M研究会技術専門部会長 サイバー大学 清尾克彦
- 「M2M分野への適用拡大をめざすデータ統合基盤サービスのご紹介」
- 第5回専門部会セミナー(技術専門部会、ビジネス応用専門部会共催)
-M2Mの最新動向とM2M応用事例-、2012年11月17日(土)、13:00~17:40
機械振興会館会議室B2-1(地下2階)、参加者68名- 「力と動きをインターネットで伝える技術
~制御理論と情報通信の融合がつくる新しいコミュニケーションの世界~」
:東京電機大学未来科学部ロボット・メカトロニクス学科学科長 教授 汐月 哲夫氏 - 「ソフトバンクのM2M事業戦略」:ウィルコム 法人事業統括部 M2M推進部長
兼 ソフトバンクテレコム パートナー営業本部 M2M推進第1部長
兼 ソフトバンクモバイル ビジネス推進統括部 M2M推進第1部長 荒木健吉氏 - 「欧米のM2Mビジネス戦略とoneM2M」
:独立行政法人 情報通信研究機構 執行役 富田二三彦氏 - 「VCJ社M2Mシステム開発キットMDK-Shibaの紹介」
:バレー・キャンパス・ジャパン社 飯田秀正 - 「MDK-Shibaを使ったM2Mクラウドプロトタイプ試作の紹介とデモ」
:サイバー大学IT総合学部 清尾克彦
- 「力と動きをインターネットで伝える技術
- 総会・第4回講演会
2012年5月18日(金)15:00~18:50
鎌倉芸術館集会室、参加者67名- 「ワイヤレスM2Mビジネスの最新状況」:VCJ社、M2M研究会副理事長 飯田秀正
- 「M2MソリューションCONNEXIVEの展開」:NEC 第三キャリサービス事業部 部長 泉 尚教氏
- 「東日本大震災における情報通信インフラの状況と今後必要とされる情報通信技術」
:岩手県立大学 教授 柴田義孝氏 - 「M2Mクラウドのプロトタイプの解説とデモ」:M2M研究会
- 第3回専門部会セミナー(技術専門部会、ビジネス応用専門部会共催)
-M2Mの標準化動向とM2M応用事例-、2011年10月22日(土)、13:30~16:35
鎌倉芸術館会議室1(3F)、参加者47名- 「M2M関連標準化の動向~低リソース・双方向・マルチアプリケーション~」
:東北大学大学院 情報科学研究科 北上 眞二 - 「屋内移動体の動線把握システム~ZigBeeの電波強度による位置測位を中心に~」
:HIRO ICT研究所 樋口 雅宏 - 「クラウド型遠方監視制御システムTinySCADAの試作」
:㈱アイエスイーエム 代表取締役 宮西 洋太郎氏 - 「M2Mに関する仮想実験環境の概要と応用事例」:サイバー大学IT総合学部 清尾克彦
- 「M2M関連標準化の動向~低リソース・双方向・マルチアプリケーション~」
- 第1回専門部会チュートリアル
-センシングシステム基礎技術-、講師 吉田利夫
2011年6月11日(土)13:30~16:30、6月18日(土)13:30~16:30 - 総会・第3回講演会
2011年6月3日(金)18:00~19:15
鎌倉芸術館集会室、参加者52名- 「M2Mシステムのビジネス応用の展開」:VCJ社、M2M研究会副理事長 飯田秀正
- 「フィールドサーバの概要」
:独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構 筑波大学 教授 平藤雅之氏
- 第1回専門部会セミナー(技術専門部会、ビジネス応用専門部会共催)
M2Mビジネス応用/クラウドコンピューティングの実践-: 2010年12月4日(土)、13:30~16:00
神奈川県立地球市民かながわプラザ1F多目的室、参加者39名- 「M2M 技術とその実用化動向(シリコンバレー、日本からの報告)」
:VCJ社、M2M研究会副理事長 飯田秀正 - M2Mの新ビジネス-M2M研究会ビジネス応用部会について-」
:HIRO ICT研究所、M2M研究会理事 樋口雅宏 - 「クラウドによるビジネス情報処理の事例と試み使用のすすめ」 :MDIS、M2M研究会 渡辺透
- 「組込みシステムのクラウド化構想とセンサデータベースのクラウド化試行」
:アイテック㈱、M2M研究会 山本森樹
- 「M2M 技術とその実用化動向(シリコンバレー、日本からの報告)」
- 第2回講演会
2010年10月22日(金)17:15~19:15
神奈川県立地球市民かながわプラザ1F 多目的室、参加者51名- 「無線センサネットワーク技術と計測と制御への応用」 : (株)山武 開発本部 鄭立氏
- 「オンデマンド・モニタリングシステム技術(ATOMS)の展開」 :㈱四国総合研究所 中西 美一氏
- 設立総会・第1回講演会
2010年5月17日(月)14:15~17:25
神奈川県立地球市民かながわプラザ1F 大会議室、参加者68名- 「オンデマンド・モニタリングシステム技術(ATOMS)の開発とその適用事例」
:㈱四国総合研究所 中西 美一氏 - 「マルチカメラ、マルチセンサーによる農地モニタリングシステムフレームワーク」
:(有)カラビナシステムズ 金指 文明氏 - 「センサネツトワーク技術の現状」 :サイバー大学、M2M研究会理事 清尾克彦
- 「JAVAベースM2Mプラットフォームと応用システムのデモ」 :VCJ社 打田昇太郎
- 「オンデマンド・モニタリングシステム技術(ATOMS)の開発とその適用事例」