Googleに、タイムラインというツールがあります。これは、キーワード検索されたページを、その中に記載された年月日に係わる数字と関連付けて、時系列にページの数をグラフ化するものです。
* GoogleはTimelineを停止しましたので、現在は、実際のタイムラインを見ていただくことができません*
そこで、「M2M」というキーワードで、タイムライン検索してみた結果が、次の通りです。
*M2Mタイムライン-日本*(Goggole.co.jpへリンク、1995年~2011年)
M2Mが、Machine-to-Machine以外の意味や文脈で使われるページ(例えば、ノルーウェイの音楽グループのM2Mなど)も含まれること、相対値であり具体的な数のオーダが分からないことなどから、正確性に欠ける部分がありますが、トレンドとしてM2Mを捉えることができます。
また、Googleのタイムラインは、ページ内のキーワードと年月日を関係付けるものですので、その年に、そのページが作成されたことを意味するものではありません。例えば、「1950年に創業したA社が、今年からM2M市場に参入した」というページがあると、M2Mという言葉が無かった(多分・・・)1950年に、そのページがランクされてしまいます。
それを踏まえて、M2Mタイムラインのグラフを眺めてみると、過去に2つの山があることが分かります。
1つ目の山は2000年であり、この年は、オムロン、NRI、NTTドコモがM2M事業構想を発表した年に当たります。
当時の記事⇒[ASCII]オムロンなど3社、M2Mによる新サービスを発表
2つ目の山は2006年であり、アッカ、ウィルコム、マイクロソフトが「M2M コンソーシアム」を設立
した年にあたります。
当時の記事⇒[ITPro]アッカ、ウィルコム、マイクロソフトの3社が「M2Mコンソーシアム」を設立
その後、一旦ページ数が下がりますが、2009年より増加に転じ、その数が増え続けていることが分かります。M2M研究会は、2009年に設立構想が始まり、2010年5月に設立されましたので、本研究会の活動は、時流に乗っているといっていいでしょう。また、2011年は、まだ半年が過ぎた段階ですが、2006年の8割程度まで達しており、今年度は過去最高の数字となることが期待できます。
なお、日本語のページだけではなく、下記の通り、英語のページでも同様の傾向が見られます。全世界的には、今年の半年だけで過去最高のページ数となっており、今年から来年にかけてM2Mが大きく発展する年になると思われます。
*M2Mタイムライン*-US(Goggole.comへリンク、1995年~2011年)
以上、Googleタイムラインから見た、M2Mトレンドの考察でした。