2021年11月13日(土)
藤沢商工会館ミナパーク会場+Zoom遠隔にて開催
今年のセミナーも昨年に続き、新型コロナウィルスの影響により藤沢商工会館ミナパーク会場とZoomによる遠隔開催となりましたが、延べ83名の方々にご参加いただき無事終了することができました。心より御礼を申し上げます。
今回のセミナーでは、「DX時代の重要技術のAI/IoT,クラウド,アジャイルの紹介とオンライン実習型AI教育法事例報告」というタイトルのもとに、AI/IoT分野の最先端で活躍されている企業の方々に,それぞれの分野での最新の取り組み状況と今後の動向等について,ご講演をいただきました.また,IoT/AI時代を迎え、注目されているアジャイル開発の考え方を用いたプロジェクト型教育について大学での取り組みを紹介いただきました.M2M・IoT研究会からの活動紹介として、「オンライン実習型AI教育法」について紹介いたしました.
ご講演に先立ちまして、小泉寿男理事長より、ご挨拶と2021年度のM2M・IoT研究会の活動成果と今後の目標について報告させていただきました。
最初の講演として、日本アイ・ビー・エム(株) 東京基礎研究所 シニア・テクニカル・スタッフ・メンバー フィナンシャル・テクノロジー部長 吉濱佐知子様より、「IBM Research における金融向けAI技術の御紹介」と題して、IBM Research の概要と、討論を行うコンピュータであるProject Debaterの概要とその応用としてのニュース記事分析による金融向けソリューションと、決済データの大規模グラフ分析技術について紹介いただきました。
二つ目の講演として、クラウドエース株式会社 Google Cloud Authorized Trainer エモーショナルエバンジェリスト ラリオス川口様より、「IoT機器によるリアルタイムデータ分析の実現」と題して、これまでデジタル化が進みにくかった領域にも「DX」のキーワードで目まぐるしい速さでデジタル化が進んでいる中で注目されているIoT、ビッグデータ、AI分野でのリアルタイムデータ分析を迅速に処理できるGoogle Cloudサービスについて大変わかりやすくご紹介いただきました。
三つ目の講演として、筑波技術大学 産業技術学部准教授/筑波大学 非常勤講師 渡辺知恵美先生より、「AgilePBL(アジャイルなプロジェクトベース学習)を通じて生き生きとした価値創造の場を作る」と題して、筑波大学で実施しているプロジェクトベース学習でのアジャイル開発の価値・原則をもとにしたチームによるソフトウエア開発(AgilePBL)を実践する中で、高速なフィードバックループの中で、チーム内・チーム間・そして教員やTAを含めた組織全体での学びが活性化していく様子や課題をご紹介いただきました。
最後に、M2M・IoT研究会活動報告として、サイバー大学教授 大江信宏理事より、「AI応用プロトタイプ構築によるAI教育法の企業向け実践事例紹介」と題して、事例や教材プロトタイプ実習によるAI基礎学習に加え、統計的機械学習やディープラーニングを用いた4種類の応用プロトタイプ学習を通して、実際の現場で多くの実務者がAIを活用できるようになることを目指したAI教育法の概要を紹介するとともに、企業人を対象にしたオンライン講座として、2020年、2021年と連続して実践した事例とその成果を報告しました。
それぞれのご講演とも大変興味深い内容で、遠隔開催にも関わらず意見交換を活発に行うことが出来ました。
今回は交流会も中止となり、密接な情報交換の場を提供できませんでしたが、今後とも、より充実した専門部会セミナーとなるよう取り組んでまいりますので、引き続き,皆様のご支援のほど宜しくお願いいたします。
<会員様向け>
なお、会員限定コンテンツとして、本セミナーの講演資料については、許可をいただいた範囲内で、M2M・IoT研究会のホームページにアップロードし、会員の皆様に公開いたしましたので活用ください。
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NPO法人M2M・IoT研究会 副理事長、技術専門部会長、
サイバー大学教授 清尾克彦