第2回工場IoTシンポジウムは、2020年2月22日、藤沢商工会議所第4会議室にて、「Edgecrossコンソーシアムの紹介とFAシステムの解説」と題して開催し、盛況のうちに、無事終了いたしました。皆様のご支援に深く感謝し、心より御礼申し上げます。
2018年12月に初めて開催した「工場IoTシンポジウム」に続く2回目となる今回は、三菱電機のFA事業 “e-F@ctory”を支えている“Edgecrossコンソーシアム”から徳永雅樹事務局長とエバンジェリストの 茅野眞一郎氏に小泉理事長から講師を依頼して、弊研究会会員のFA事業、Edgecrossコンソーシムへの 理解を深めるという目的で企画しました。皆様のご協力により、無事に開催することができました。新型コロナウイルスの流行という思わぬ事態があり、交流会は残念ながら中止としましたが、充実した内容で開催できたと思います。以下に、シンポジウムの概要を報告します。
最初の講演1、講演3、講演4では、「Edgecrossコンソーシアム」の活動内容の紹介を主に、工場の自動化、工場とクラウド/IoTについてのお話をしていただきました。講演1の講師の徳永雅樹様、講演5の講師の茅野真一郎様、講演3の原稿執筆の安部潤一郎様は、三菱電機の名古屋製作所(名電)に所属されており、現在はEdgecrossコンソーシアムでご活躍中です。講演会の司会は、M2M・IoT研究会の清尾副理事長が行いました。
講演の概要を以下に記します。
① 講演1は、 Edgecrossコンソーシアムの事務局長をされている 徳永雅樹 様に「企業と産業の枠を越え、Society5.0の実現に寄与するEdgecrossコンソーシアムの活動紹介」というテーマで、講演して頂きました。
日本政府は、IoTで全ての人とモノがつながり、様々な知識や情報が共有され、今までにない新たな価値を生み出すことで、様々な課題や困難を克服する新たな社会Society 5.0を提唱しています。このSociety5.0の実現に寄与すべく、製造業における課題解決を企業と産業の枠を越え推進するEdgecrossコンソーシアム の活動を紹介していただきました。
② 講演2は、 「FAシステムとFA機器に関する解説」と題して、M2M・IoT研究会会員の勉強会として、次の2つのテーマの講演を行いました。
その1 「FAシステムの概要と構成」は本研究会の小泉寿男理事長からFAシステムの構成、MES,ERPなどのFA向けのシステム、さらに最近注目されているデジタルツイン等の機能と役割、および工場IoTの動向についての解説がありました。
その2は 「FA機器の種類とその概要」ついて本研究会の三井浩康理事からSCADA、シーケンサ、NC・工作機、産業用ロボット、インバータ、サーボシステム、表示装置、工場ネットワーク、エッジコンピュータ等のFA機器の解説があった。
③ 講演3は 「『e-F@ctoryにおけるエッジ・IoT活用』Edgecross活用セミナーを聴講して」と題して、Edgecrossコン ソーシアムの安部潤一郎氏が2019年7月に行った講演の内容紹介と所感の説明が、三井理事からあった。三菱電機名古屋製作所でのe-F@ctoryctory活用事例として、現場でのIoT活用事例、Edgecrossを活用した予防保全事例が紹介された。
④ 講演4は、「Edgecrossによるシステム構築事例の紹介」と題して、Edgecrossコンソーシアム ITエバンジェリスト 茅野 眞一郎氏の講演で、2019年11月に開催されたIIFESにて公開した2つのデモシステムを事例に、Edgecross機能の活用方法や、それを用いたシステム構築例などが、デモ動画を交えて、具体的に紹介された。また、これら デモシステムにより実現した、ライン管理やCPS、KPI評価システム等のアプリケーション内容に関しても説明がなされた。
⑤ 講演5は、M2M・IoT研究会の小泉寿男理事長から「発表事例からみたEdgecrossの特徴とe-F@ctoryとの関連および今後への期待」と題した講演があった。Edgecrossコンソーシアムでの応用発表事例を踏まえて、Edgecrossコンソーシアム・システムの特徴を述べ、名電が推進するe-F@ctory事業との連携の在り方およびデジタルツインを含む今後のFAシステム/FA機器企業の役割とビジネス機会についての考察がなされた。
今回は、Edgecrossコンソーシアムでの活動内容を、幹部の方から直接お伺いする機会を得て、大変有意義であったと思います。参加者は30名で盛会でした。皆様のご参加にM2M・IoT研究会理事会から感謝申し上げます。
なお、会員限定コンテンツとして、本講演会の講演資料を公開しました。
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