M2M・IoT研究会 第14回専門部会セミナー終了の挨拶

(2017年10月28日(土)、藤沢商工会議所ミナパークにて開催、技術専門部会・ビジネス応用専門部会共催)

当日は、土曜日にもかかわらず、70名の方々にご参加いただき無事終了することができました。心より御礼を申し上げます。

今回のセミナーでは、「第一線の専門家が語るセンサ、ネットワーク、AIの最先端技術」というタイトルのもとに、それぞれの分野で活躍されている3名の方々に貴重なご講演をいただきました。

最初の特別講演として、東京工業大学名誉教授/次世代センサ協議会会長の小林彬先生より、「IoT時代における高度化されたセンサ技術」と題して、IoT時代を迎えてセンシング系が出力すべき新しい情報は何かを説明いただくと共に次世代センサ協議会が普及を進める「センスパイヤ」の考え方についてご紹介いただきました。

二つ目の講演として、日本アイ・ビー・エム株式会社 Watson IoT 事業部熱海英樹氏より、「IBMにおけるIoT/コグニティブに対する取り組み」と題して、主に製造業におけるWatsonを活用したコグニティブIoTソリューションならびに、コグニティブのもう一つの側面であるアナリティクス技術によるIoTの実現についてご紹介いただきました。

三つ目の講演として、大阪工業大学情報科学部情報ネットワーク学科教授松井進先生より、「IoT向け無線ネットワークの技術動向-LPWAの概要と動向」と題して、大規模化、電波到達性、低消費電力、信頼性、設置容易性などの要求条件を満たす通信技術としてのLPWA(Low Power Wide Area network)などの技術動向を紹介いただくと共に、LPWAの本

命と目されているLoRaの通信実験結果を報告していただきました。

続いて、M2M・IoT研究会関連企業の活動紹介として、㈱HIRO-ICT研究所の樋口雅宏代表取締役と創価女子短期大学准教授の亀田多江先生より、「空間知能化におけるコミュニケーションロボットの活用を想定した実践評価」と題して、インスリン注射ケースのセンサーデータによる見守りシステム、高齢者福祉施設や保育園訪問でのロボット活用レクリエーションの実施内容とロボットへの認知評価、学生食堂での実施評価について報告していただきました。

最後に、M2M・IoT研究会活動報告として、大江信宏理事より、「分野別IoT教育カリキュラムの提案」と題して、IT系以外の工学系,農学系,文系の分野の人たちがプロトタイプシステム構築を通して、アイディア創出可能な教育手法と教育カリキュラムについて紹介していただきました。

それぞれのご講演とも大変興味ある内容で、活発な意見交換を行うことが出来ました。

また、発表会終了後の交流会の席でも、参加者の皆さんが相互に情報交換されて、有意義な時間を過ごされたことと思います。

なお、本セミナーの講演資料については、許可をいただいた範囲内で、後日、M2M・IoT研究会のホームページにアップロードし、会員の皆様に公開いたしますのでご活用ください。

今後とも、より充実した専門部会セミナーとなるよう取り組んでまいりますので、引き続き,皆様のご支援のほど宜しくお願いいたします。

2017年12月13日  M2M・IoT研究会 副理事長、技術専門部会長 清尾克彦

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