【終了】教育専門部会セミナー[2011/04/23]

M2M研究会  教育専門部会セミナーのご案内

M2M活用学生実験・応用研究の実践-

1.開催案内

1) 日 時:2011年04月23日(土)  13:00~18:00 (懇親会18:00~19:30)
2) 会 場:こども教育宝仙大学 4号館401号室 TEL:03-3365-0267(事務部)
・東京都中野区中央2-3-26(http://www.hosen.ac.jp/kodomo/)
・JR新宿駅より丸ノ内線   中野坂上駅下車2番出口より徒歩約8分
→ こども教育宝仙大学の周辺地図は、このページの最後をご覧ください。
3) 参加費:M2M研究会会員及び学生は無料、非会員3,000円
尚、懇親会(飲物と茶菓子、アルコール飲料なし) は参加無料です。
4) 主 催:M2M研究会 教育専門部会
  協 賛:M2M研究会 ビジネス応用専門部会・技術専門部会・学術専門部会
(M2M 研究会ホームページアドレス: https://www.m2msg.org/ )
5) 参加申込み:
本セミナーに参加を申し込まれる方は、参加申込みフォーム  又は事務局宛にメールでお申込みください。メールでお申込みいただく場合は、お名前、連絡先メールアドレスを記載ください(M2M研究会会員及び学生の方は、その旨を明記ください)。

   ★ 参加申込みフォームは、[こちら]をクリックしてください。
★M2M研究会の事務局メールアドレスは、contact@m2msg.org です。

2.プログラム

13:00 13:03 開会挨拶
M2M研究会教育専門部会長
こども教育宝仙大学教授 市村洋
13:03 13:10 M2M研究会会長挨拶
M2M研究会会長 東京電機大学客員教授小泉寿男 
13:10 14:00 特別講演「がんの遺伝と遺伝子検査」
こども教育宝仙大学教授 恒松由記子先生
Li-Fraumeni 症候群(LFS)という稀ながん家系症候群は小児がんも含め乳がん、胃がん、脳腫瘍などあらゆるがんを発生しやすい。LFSの原因遺伝子探しのために1988年日米国際会議が開かれ、私も日本の数家系の事例を報告した。89年に米国留学の機会を得て感じたことは、米国では「症例や家系の記録・分析が周到で、疫学・数理統計学者の役割が重視されていること」であった。やがて、米国の分子生物学者と疫学者のコラボの成果としてLFSの原因はがん抑制遺伝子TP 53 の生殖細胞レベルの変異により起こることが突き止められた。1991年にはTP 53 の変異をがん発症前に検出して、がん体質の遺伝子検査を行うことの諸問題を討議する国際会議に招待された。本講演ではとくに遺伝子検査の問題について考えてみたい。
14:00 14:10 こども教育宝仙大学 学長挨拶と学園紹介
こども教育宝仙大学学長 池田祥子先生
14:10 14:50 宝仙学園及び宝仙寺見学
案内 市村洋・石原正仁
大学4号館(会場)→小学校→中学・高校→宝仙寺境内→幼稚園→大学
14:50 15:00 休憩
15:00 15:50
(1 7分× 7 件)
研究概要説明
・・詳細説明、Q&Aは15:50から各ブースで行います・・
① 地理情報を利用したセンサネットワークの可視化システムの試作
岩手県立大学大学院ソフトウェア情報学研究科修士2 年澤本潤研究室浅川和久
概要:近年、センサネットワークの研究が注目されている。例えば、各種トレーサビリティシステムや環境計測、医療・福祉システムなどがある。しかし、センサノードで取得したセンサデータを可視化するためのアプリケーションの開発が必要であったり、開発するための学習コストがかかるといった問題がある。本研究では、特定のプログラミング言語やセンサノードに依存しないセンサノードのためのサーバアプリケーションとソフトウェアライブラリを開発した。また、開発したサーバアプリケーションとソフトウェアライブラリを利用して地理情報を利用した可視化アプリケーションを試作した。
IH クッキングヒータから発生する超音波騒音に関する検討
サレジオ工業高等専門学校 専攻科生産システム工学専攻1年 米盛弘信研究室 藤原章裕
概要:近年、オール電化住宅の普及等により火を使わないIH クッキングヒータ(以下IH)の需要が増加している。しかし、IH を使用中に頭痛や吐き気などをもよおすといった症例が報告されている。この原因として、現在では電磁波が問題視されているが、電磁波が症状の原因であるか否かは未解明である。我々は、先の研究においてIH から高い音圧レベルの超音波が発生していることを発見した。高い音圧レベルの超音波は、IH 使用時と同様の症例が報告されている。そこで、症状の一要因として超音波が指摘できることを報告してきた。本発表では、IH から超音波が発生する原因を追究するために各種実験を行い、その結果から発生メカニズムの考究を行ったので報告する。
③地域医療支援システムにおけるコンテキストモデル
東海大学大学院 工学研究科情報理工学専攻 修士2 年 辻秀一研究室北條史教
概要:地域医療のM2M システムを対象としてコンテキストモデルの提案を行う。地域医療支援システムは、地域医療を行う医師や看護師の活動を支援することを目的として、診断に必要とされる患者の体温や血圧などの情報を遠隔から在宅にて計測、収集し、さらに患者の状況により収集データを制御するものである。これにより診察や看護をより円滑に行うことができる。コンテキストモデルはこのシステムにおいて患者の状況判断をする際の枠組みとなるモデルである。
④ アクティブRFID タグの電源における熱電変換素子を用いたバッテリレス駆動方式の有効性に関する検討
サレジオ工業高等専門学校専攻科生産システム工学専攻2年 吉野純一研究室 野上諒
概要:日常の子どもの安否確認,あるいは災害時における人の安否確認は重要である.各自がアクティブRFID タグを所持していれば,この安否確認が容易,かつ確実となる.このアクティブRFID タグの電源にはリチウム電池が用いられている.そのため電池の寿命が尽きると交換等のメンテナンスが必要である.熱電変換素子は,温度差を与えることで発電することが可能であり,エネルギー・ハーベスティング技術として注目を集めている素子である.本稿では,熱電変換素子を用いたバッテリレス駆動方式を提案し,実測と気象統計情報に基づく温度差シミュレーションの2 っの視点からアクティブRFID タグの電源として有効であるかを検討した.
⑤ 熱電変換素子と太陽電池を用いたハイブリッド電源供給方式によるRFID 駆動に関する検討
サレジオ工業高等専門学校 専攻科生産システム工学専攻1年 吉野純一研究室 大和田光太郎
概要:災害時における被災者の安否確認は重要事項である.個人がアクティブRFID タグを持って電波を発信していれば,安否確認は容易に行える.アクティブRFID タグは、電波を発信させるために,リチウム電池を使用し駆動している.しかし,電池の寿命で交換などのメンテナンスが必要となってしまう.そこで,温度差で発電が可能な熱電変換素子,光で発電が可能な太陽電池でメンテナンスの必要ない恒久的駆動を考えた.本稿では,熱電変換素子と太陽電池を用いたハイブリッド電源供給方式を提案し,実測値と気象統計情報を使用したシミュレーションの2つの観点からアクティブRFID タグの電源として有効であるかを検討した.
⑥ コミュニケーションロボットを活用した高齢者のための漢字学習システム
創価大学工学部 情報システム工学科3 年 前創価女子短期大学 現代ビジネス学科 亀田多江研究室 市川純子
概要:近年のロボット研究において,人間の良きパートナーとしてのロボットが求められおり,高齢者の生活を支援する技術の研究が様々に進められている.本研究では,高齢者へのヒアリングを通して高齢者のコミュニケーションロボットに対する「人よりも信頼感を持てる」という評価を得て,高齢者の生活支援に活用できる可能性を確認してきた.また,多くの高齢者は戦争を経験しており,学問に対してのニーズも大きいことが分かった.本発表では,コミュニケーションロボットPaPeRo を活用し,人と人とのつながりを築きながら漢字学習ができるシステムを提案する.提案システムの漢字学習教材には,家族や見守り者から高齢者に送られるメッセージを利用する.
NeuroSky を使った教育へのフィードバックの試みとその研究
湘南工科大学 吉田幸二研究室 大学院修士1 年 坂本佑太 情報工学科4 年 田中祐希
概要:NeuroSky の脳波センサーを用いて装着者の行動状況と脳波を比較し、結果をフィードバックさせることで、効率的な教育環境を構築することを目的としている。NueroSky の特徴は一般の人々が、簡単に使えるようになっていることであり、なおかつ得られた脳波が何を意味するのかわかりやすい設計になっている。測定できるのはα波、β波、θ波、δ波、を読み取り、「集中度」と「リラックス度」を見ることが出来る。その特長を生かし、対象者がある行動下で、何に対し強く集中できるか、または逆にリラックスできるかを調べることが出来る。本研究では、この脳波データを視覚的わかりやすくおこなっているプログラムの実施例と今後作成予定のプログラムについて解説する。
15:50 18:00  各ブースにて発表①~⑦のプレゼン、デモ
・パネルプレゼンテーション(模造紙)
・デモストレーション(実験装置等)
18:00 閉会挨拶
M2M研究会教育専門部会長 こども教育宝仙大学教授 市村洋
18:00 19:30   懇親会

★こども教育宝仙大学 アクセス

[お問合せ先]      M2M研究会 事務局
E-Mail:contact@m2msg.org
TEL: 0466-47-8116
FAX:0466-47-8117