English: Prospectus
現在、通信ネットワークと情報処理システムは、社会と産業の隅々にまでいきわたり、人間に代わって高度な知的作業の1部を受け持つようになってきています。近年、センサーと無線通信技術の発展により、マシン、もの、人間を対象として今まで取り出すことが困難であった情報を取り出すことができるようになってきました。
M2Mシステム(Machine to Machine System)は、このような各種センサー技術、ネットワーク技術、情報処理技術が横断的に融合して自動的な処理を行うシステムであります。M2Mシステムは、産業分野、公共インフラ分野、医療・福祉分野や人間社会の生活領域に適用され、今後さらに適用範囲が広がっていく可能性を持っております。
しかしながら、M2Mシステムが広がっていくためには、M2Mシステムを比較的容易に構築する方法の実現、応用システムに関する新しいアイディアの創出や人材育成に多くの課題があります。
私たちは、大学の研究・教育の経験者であり、企業で各種の情報システムや工場の自動化等の計測制御システム開発に携わってきた技術者であり、また米国シリコンバレーと日本でベンチャー起業している事業者であります。M2Mに関する課題の解決の必要性を認識している者たちであります。
私たちは、2010年5月に上記の課題の解決に向けて、任意団体として「M2M研究会」を発足させ、調査研究、情報交換、M2Mシステムの普及・啓発および人材育成に取り組んできました。さらに活動を充実し、広く一般市民の方に活動を理解していただくためには、団体の社会的信用を高め、情報を公開していくことが必要であります。
そこで、任意団体「M2M研究会」を母体に、この分野に関心のある産学および個人有志により、2011年9月に特定非営利活動法人M2M研究会を設立致しました。
ビジネス・技術・教育・学術の4つの専門部会を主体に、ビジネス・技術の交流、M2Mプロトタイプシステム構築、人材育成、研究支援の活動を行っております。また、2014年6月には、国際専門部会、関西部会を発足させました。
私たちは、M2Mに関心を持つすべての方々の参加を期待しております。M2M研究会は、企業間または団体間の集まりが主ではなく、個人会員を主とした技術やビジネスの交流の場であり、M2Mプロトタイプ構築による新しいアイディアの創出、人材育成、研究テーマの発掘、国際交流の場を提供致します。多数の方のご参画をお願い致します。
特定非営利活動法人M2M研究会
設立代表者 小泉 寿男