現在、W3Cにて勧告を作成中のHTML5のインパクトについて解説した本です。帯には「M2Mに乗り遅れるな!」と大きく書かれており、M2Mに興味のある方は思わず手にとってしまう本です。内容としては、第4章に、M2Mについて取り上げられています。
第4章:日本メーカー復活のカギを握るHTML5 ―「M2M(Machine to Machine)」が成長する
HTML5とM2Mの関係は、セマンティックス性(マシンリーダブル)とWebSocketの2点に尽きるでしょう。
LINK: 日刊工業新聞
“東京エネシス、バレイキャンパスジャパン(愛知県春日井市)、東京レーダー(横浜市保土ケ谷区)の3社は共同で、工場や事務所の消費電力量を遠隔監視できる計測システムを開発した。”
東京エネシスのプレスリリースはこちら(外部リンク) ⇒ 【プレスリリース】節電用ワイヤレス電力計の開発について(PDF)
LINK: ケータイWATCH
“ 「FlashLinq」は、米国の通信技術企業であるクアルコムにより開発された、P2P技術活用の近距離無線通信技術です。”
“「FlashLinq」は、通信方式として同期(synchronous)TDD OFDMA方式を利用しており、その通信距離は最大で1kmです。この通信範囲内に通信可能なデバイスがあれば、直接通信を行います。1kmの範囲内では最大数千台のデバイスを同時に認識でき、それぞれ機器同士が通信できます。”
“Wi-Fi DirectとFlashLinqとの違いは、FlashLinqが電波を管理している当局への申請、登録、届出が必要なライセンス周波数帯を利用している点です。一方、Wi-Fi Directは、Wi-Fiで使われている2.4GHzで申請届出が不要な周波数帯を利用しています。”
LINK: nikkei
“本技術を利用すると、ネットワークやサーバの負荷が低い時間を見つけて通信を行い、設備の利用効率を高めて不要な増設を抑制できます。また、自律分散型の制御ですので、災害などの想定外の事象が発生した場合にも安定した動作で、アクセス集中によるネットワーク輻輳やサーバダウンを回避します。”
LINK: nekkeiBP
“企業はこのソリューションを利用することで、工作機械の遠隔管理や家庭の電力制御、テレマティクスといったM2Mのサービスを、効率的に開発して自社の顧客に提供できるようになる。NECはM2Mサービスプラットフォームを2011年6月までに商用化する予定である。”
LINK: WirelessWire
“ベライゾン・コミュニケーションズ(Verizon Communications)の次期CEOが、携帯通信加入者の増加頭打ちに対する懸念に対し、M2M分野の成長などにより普及率は500%に達する可能性があるとの見方を示した。”
InterComms Issue-15の記事に、TIA(U.S. Telecommunications Industry Association; 米国通信工業会)における、M2M標準化活動の内容がまとめられています。
LINK: InerComms LATEST ISSUE -> Development -> U.S. Telecommunications Industry Association
LINK: Application Led, Application Leaders(PDF)
<要約> 2009/12、TIAに、TR-50 Smart Device Communications (SDC) Engineering Committeeが設置され、M2Mに係わる標準化活動が開始された。ZigBeeやRFIDなどM2Mに係わる標準活動は多いが、TR-50では、アプリケーションレベル及びミドルウェアの視点で、M2M標準化に取り組む。特に、異なるM2Mアプリケーションで利用できる共通データフレームワークの標準化が重要と考えている。標準化ドキュメントとしては、SDC用語集を2011年春または初夏にリリースを予定している。続いて、SDCのためのリファレンス・アーキテクチャを標準化していく。TIA内では、TR-48(Vehicular Telematics)、TR-49(Healthcare ICT)などと連携していく。また、2010年8月に北京で開催されたGlobal Standards Collaboration (GSC)-15において設置するとこが決まった M2M Standardization Task Force (MSTF)の場で、他標準化団体のM2M標準化活動と連携していく。
<補足>MSTFの第1回ミーティングは、TIA 2011: Inside the Network(2011年3月)において開催されたようです。
⇒ TIA Machine-to-Machine (M2M) Standardization Task Force to have 1st Meeting during TIA 2011
LINK: http://www8.ric.co.jp/expo/wj/mp.html
5/25~5/27に、東京ビックサイトにおいて、ワイヤレスジャパン2011併催の「第2回 無線技術応用産業展 モバイルパワー2011」が開催されます。
モバイルパワー2011は、システム(ソリューション)、モジュール(プラットフォーム)、デバイスの3層に分かれた展示が予定されており、特に、システム(ソリューション)レイヤの展示では、M2M、自動車、業務支援の展示があるようです。以下は、開催案内からの引用です。
“業種・業態を超えてさまざまなビジネスシーンで活用が進むワイヤレスシステム/ソリューションと、その基盤となる組込みモジュール/デバイスが集結する「第2回 無線技術応用産業展-モバイルパワー2011」を同時開催します。モバイルパワー2011は、 (1)システム、(2)モジュール、(3)デバイス の3層から構成。(1)システムレイヤは、業務用端末や装置(監視カメラ、自販機)、車両などをセンターのサーバーと接続した販売、物流、施設管理、医療などの業務システムが主役となります。(2)モジュールレイヤは、携帯電話やWiMAX、ZigBeeといった最新の無線通信方式に対応させるためのプラットフォームの階層となります。(3)デバイスレイヤは、より小型で信頼性の高い無線モジュールの開発に不可欠な、ベースバンドLSI、各種RF系デバイス、測定器などの組込み関連プロダクト群です。これら3レイヤのキープレイヤーが一堂に集まることで、“ワイヤレス技術の応用産業ゾーン”とでもいうべき展示エリアが出現します。このエリアに業種・業態を超えた企業のシステム開発担当者やモジュールおよびデバイスレイヤの技術者が集い、従来では考えられなかった新たなワイヤレスシステムや、新たなパートナーシップの誕生を促進していきます。”
LINK: excite
“TOMSの基盤技術は、ほかの医療機器への展開もできるよう設計されている。在宅医療で使われる機器は増えており、酸素濃縮器同様に遠隔監視・操作のニーズも高い。M2Mの導入で一定の普及が見込めたため、ほかの機器を接続してのモニタリングプラットフォームとしての利用も考えられる。”
LINK : MELTOPIA
“ある先進的な建設機械の企業では、海外で稼働している建設機械の状態を定期的にチェックし、送信、日本でモニタリングする仕組みを構築して、メンテナンスやサポートに活用しています。これまで人間が介在して行っていたオペレーションを機械同士が通信することで補完するようになっています。生産現場においてもこうした自動化がさらに進展していくはずです。このようなトレンドをいち早く取り込むことが、日本の製造現場の生産性をさらに高めるポイントだと思います。”