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ガートナーのハイプ・サイクルとM2M

少し前のことになりますが、ガートナーが「先進テクノロジのハイプ・サイクル:2011年」を発表しています。このハイプ・サイクルにおいて、M2Mは「過度な期待のピーク期」を過ぎて、「幻滅期」に入ったとしています。しかし、M2Mと同義語に近い「Internet  of Things」は、これから、「過度な期待のピーク期」に入ろうとしており、どのように解釈すればよいか分かりません。また、2010年までのハイプ・サイクルには、M2MもInternet  of Thingsも一切登場していません。

私(匿名ですが。。。)は、「「M2M」のトレンド」でも述べたように、M2Mの「過度な期待のピーク期」は2000年又は2006年であり、2009年までの「幻滅期」を経て、現在は「啓蒙活動期」に入っていると思いますが、皆さんはいかがお考えでしょうか?

[野村総研] 2016年度までのITロードマップを発表~スマートデバイスとソーシャルメディアの融合によるあらたな顧客価値の創出~

LINK: 野村総研

“企業はスマートデバイスのデータを活用することで、より多くの生活者に対して、ソーシャルネットワークを介して多様な情報提供や顧客サポートを行ったり、ソーシャルネットワーク上に反映された生活者の関心や行動の分析(ソーシャルインテリジェンス)と自社内の他の顧客関連データ(POSデータや顧客の購買履歴、コンタクトセンタの応対履歴など)とを組み合わせた分析を行ったりすることで、顧客サービスの付加価値をさらに高めることができます。”

  • 2011~2012年度:スマートデバイス活用の黎明期
    ~スマートデバイスのセンサーからの生活者データの取得と商品・サービスへの誘導の始まり~

  • 2013~2014年度:スマートデバイス活用の発展期
    ~M2Mにより拡大した様々なセンサーデータを、ソーシャルネットワークを介して企業が活用可能に~

  • 2015~2016年度:スマートデバイス活用の普及期
    ~大量データの分析・ソーシャルメディア分析による知的なコンシェルジュサービスの実現~

 

[ITpro] 日立コンサルティングがM2M基盤持つスイス社と提携、スマートシティ関連事業を強化

LINK: ITpro

“Living PlanITは、スマートシティなど環境に配慮しながら持続可能性を高める都市開発に焦点を当てるIT企業。「Urban(都市)OS」(以下、UOS)という基盤ソフトを持つ。各種センサーを介して都市で発生する種々のデータを収集・管理するためのソフトで、セキュリティなどに配慮しながら都市インフラの一元管理を可能にする。UOS上にアプリケーションを開発することで、都市管理や住民向けサービスなどを実現する。”

[businessnetwork] “Network of Things”時代到来で何が変わるのか? M2Mの未来について話そう

LINK: businessnetwork

businessnetwork.jpにおいて、NECによるM2M解説記事(5回連載)が掲載されており、M2Mの市場、技術、標準化およびNECの取り組みが、分かりやすくまとめられています。

第1回:M2Mとは? ~市場動向と普及への課題~(2011年9月1日掲載)
第2回:“Network of Things”実現の課題と将来構想(2011年9月15日掲載)
第3回:M2Mサービスを支えるクラウド基盤の構成(2011年9月29日掲載)
第4回:NECのM2Mサービス実現への取り組み(2011年10月28日掲載)
第5回:M2M発展の鍵を握る「標準化活動」(2011年11月9日掲載)

[ITpro] 多種多様なデバイスを束ねるM2Mクラウド <CNET Japan賞>「Xrosscloud」(NTTデータ)

LINK:  ITpro

“CNET Japan賞を受賞したのは、NTTデータの「Xrosscloud(クロスクラウド)」だ(写真1)。スマートフォン、EV(電気自動車)充電器、家電機器など様々なデバイスを接続して、デバイスから収集したデータの蓄積、処理、加工を行うためのプラットフォームである。マルチテナント方式で運用し、デバイスのリモート管理やデバイスへのデータ配信など、各種サービスの基盤として利用する。将来的に、異種のデバイス同士を繋ぐM2M(マシン・ツー・マシン)プラットフォームになることを目指した構成になっている。”

“Xrosscloudで稼働するサービスの第一弾として、同社は、Android搭載端末メーカー向けの「ADL(Air DownLoad)サービス」と「MDM(Mobile Device Management)サービス」、EV充電スタンドをリモート管理する「電気自動車充電インフラサービス」の3つをリリースする。”

 

[cloudwatch] NEC、“ビッグデータ”のリアルタイム分析を行える処理基盤技術~消費電力も低減

LINK: cloudwatch

“この技術は、センサーなどから収集されたビッグデータをリアルタイムで分析し、ユーザーに情報提供するとともに、分析システムで利用する分散ストレージの消費電力を従来比で2/3に低減するもの。収集したデータを、分析するアプリケーションに適した形式へ従来比10倍の速度で変換するアーキテクチャと、処理するデータ量に応じて一部の計算リソースを停止し、省電力化を実現する分散ストレージの、2つの技術から構成されている。”

[sourceforge] 米IBMらがマシン間通信プロトコル「MQTT」を公開、Eclipseプロジェクト「Paho」を提案

LINK: sourceforge

“MQTTは「Messge Queuing Telemetry Transport」の略で、TCP/IPをべースとしたパブリッシュ/サブスクライブプロトコル。容易に実装でき、コンパクトなヘッダを採用するなど効率の良さを特徴とする。”

“IBMとEurotechはまた、Konekiプロジェクトを立ち上げた米Sierra Wirelessとともに、Eclipse内で作業部会「Machine-to-Machine Industry Workin Group」を結成したことも発表した。”

 

[RBB] 【対談】モバイル、新興市場、スマートシティで確実に進むIPv6接続

LINK: RBB

“M2Mの市場は米国でもこれからですが、衝突回避システムへの応用など研究が進んでいます。M2Mのネットワークはフラットである必要がありますし、/64のセンサーネットワークの空間の利用についてはいろいろな研究がされています。電力計のスマート化、パスポートなどへの応用が考えられています。面白い例では、ディズニーがFastPassの発行にIPv6を利用できないかと興味を持っています。すべてのアトラクションの乗り物1台1台にIPv6アドレスを割り当てて、混雑状況や運行スケジュールなどとあわせて、適切な時間のFastPassを発行するシステムです。”

[プレスリリース] NEC、センサタグを活用した「CONNEXIVE安全品質トレーサビリティソリューション」の販売を開始

LINK: NEC

“「CONNEXIVE 安全品質トレーサビリティソリューション」は、食料品や飲料水、農水産物、医薬品など、高い品質管理が求められる商材を対象としたトレーサビリティを提供するサービスです。温度、湿度、衝撃などの各種センサを搭載したタグを商材や梱包にとりつけ、一定間隔で各種情報を収集・共有することで、生産や流通過程における商材の安心安全の見える化に貢献します。”

 

[TechOn] 書籍レビュー/Webの進化で訪れる日本メーカーにとっての好機

LINK: TechOn (無料会員登録必要)

“PCやITといった産業領域ではAppleやGoogleの後塵を拝している日本メーカーにも、この新しい産業領域ではアドバンテージがあると言う。M2Mの波にうまく乗れば、「日本の総合電機メーカーに、かつての黄金時代が再び到来する」と小林氏は断言する。”

M2M研究会のニュースコーナーでも、この書籍を取り上げています。
[BOOK] ウェブ進化 最終形 - 「HTML5」が世界を変える-