2022年10月15日(土)
藤沢商工会館ミナパーク会場+Zoom遠隔にて開催)
今年のセミナーも3年続きで、新型コロナウィルスの影響により藤沢商工会館ミナパーク会場とZoomによる遠隔開催となりましたが、延べ72名の方々にご参加いただき無事終了することができました。心より御礼を申し上げます。
今回のセミナーでは、「DX時代の重要技術であるIoT、デジタルツイン、VR、メタバースの最新動向と応用事例」というタイトルのもとに、DX時代の重要技術であるIoT、デジタルツイン、VR、メタバースの最新動向と応用事例について,それぞれの分野で活躍されている講演者の方々にご講演及びデモをしていただきました.
ご講演に先立ちまして、小泉寿男理事長より、ご挨拶と2022年度のM2M・IoT研究会の活動成果と今後の目標について報告させていただきました。
最初の基調講演として、東京工業大学名誉教授&次世代センサ協議会(JASST)会長 小林 彬先生(会場)より、「SUCSを普及させ、膨大なセンシング市場を開拓しよう!-SUCSビジョン:IoTセンシングをやさしく、より身近に-」と題して、DX時代の基盤技術としてセンシング技術の重要性と見える化や複合計測化による予測センシングの必要性を踏まえて、センシングフレームワークSUCS(Senspire Universal Connecting System)の基本的考え方と共に、SUCSの効用を紹介していただきました。
引き続いてデモ実演として、アズビル株式会社アドバンスオートメーションカンパニー CP開発部 グループマネジャー 古川 洋之様(遠隔)より、SUCSについて具体的にわかりやすく説明いただき、実際にスマホで簡単に動かしてみることができ、大変使いやすいシステムになっていることを実感することができました。
二つ目の講演として、一般社団法人日本OMG 代表理事 吉野 晃生様(会場)より、「グローバルの先端IT技術動向とデジタル・ツイン」と題して、IoTの拡大技術としてのデジタル・ツインの動向について、デジタル・ツイン・コンソーシアムの動向とデジタル・ツイン・ホワイト・ペーパーの概要、グローバルのユース・ケースも含めてご紹介いただき、デジタルツインを構築する時の考え方ついてご教示いただきました。
15分の休憩を挟んで、三つ目の講演として、東京電機大学大学院理工学研究科委員長 理工学部情報システムデザイン学系教授 神戸 英利先生(会場)より、「研究室の仮想化、ならびにデジタルツイン、メタバース化に関連する研究のご紹介」と題して、コロナ禍における授業や演習方法の抜本的な見直しを踏まえて、空間仮想化並びに、実空間との融合に関連する、塾における机間指導や研究室のリアル/バーチャル融合運営への取り組み、演習の仮想化/デジタルツイン化、オープンキャンパスで実施したDX/メタバースへの取り組み事例など16件の事例をご紹介いただきました。いずれの取り組みも先進的で独創的で興味深いものでした。
最後の講演として、大阪工業大学 情報科学部ネットワークデザイン学科 准教授 矢野 浩二朗先生(遠隔)より、「VRとメタバース:教育分野における実践を中心に」と題して、VRやバーチャル空間を拡大し現実社会と並行したもう一つのオンライン上の社会であるメタバースの基本概念と最近の動向について、筆者自身の教育分野における実践を中心に紹介いただきました。ご講演では講演者自らがVRを使ったアバタによる臨場感のある形でお話いただき、教育分野などでの効果を実感することができました。
それぞれのご講演とも大変興味深い内容で、時間の制約がありましたが意見交換を活発に行うことが出来ました。
今回も交流会は中止となり密接な情報交換の場を提供できませんでしたが、今後とも、より充実した専門部会セミナーとなるよう取り組んでまいりますので、引き続き,皆様のご支援のほど宜しくお願いいたします。
<会員様向け>
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NPO法人M2M・IoT研究会 副理事長、技術専門部会長
サイバー大学名誉教授 清尾克彦